キミの記憶。

5,6時間目と終わって、下校時間。



「姫香、帰るぞー」
「あっ!駿、ちょっと待って!」

教卓に、提出物を出す。

そして、下駄箱に行くと・・・。

「靴・・・ない・・・・・。」

なんで・・・どうして・・・・。

嫌だ。駿斗にばれたくない・・・けど・・・・・。

「姫香、おそいぞー」

言わなきゃ。

「しゅ、駿斗・・・あ、あたしの靴がないの。」
「・・・は?」
「だから・・・あたしの・・・・」

私の言葉をさえぎった。

「もういいわかってるから。」
「・・・・。」
「どうしよう・・・。」
「どうしようじゃねえだろ、探すぞ」
「う、うん」