マリの毎日

やたらキョドってるルイコの視線の先を追うと、ヨシ君とワリが立っていました。

「えーワリ君かっこいー。嫌いじゃないなー。何気にイケメンコンビだわあ('ω`∩)
まああたしはヨシ君一筋だけどっ!」


あっそ。
そういうこと声にして言うもんじゃないよ。


「ルーイーコっ!」

「なっ……ななな何よその顔。気持ち悪い」

「気持ち悪いいい!? ヾ(*`Д’)ノ」

「ブサイクに気持ち悪いって言って、何が悪いのよっヾ(`Д’*)ノ」


そういうのは鏡見てから言え、ってね。

いえ別にルイコがブスとかいうわけじゃなくて、一般的にね。


「なによおっルイコの性格ブスっ!」

「なんどぇすってえー!」


ぎゃあぎゃあ小学生さながら転げ回って喧嘩する二人の後ろには人影が…


「おいコラ」

「「えっ?」」


なんちゅう初台詞。ワリ君ったら、そういうキャラ?


「踏んでる。足。そして小指」


なんだ、ただの神経質か。


「あーーっ!? 痛々しい……」


痛々しくなったのは誰のせいだ。


「……もーいーわ……で、お前、マリだよな?」

「え、うん。そうだけど?」


その時、ワリがさりげなく横目で、ルイコの顔色を伺いました……。