(……あれっ? なんか誰かに持ち上げられてるような……まさかね……)


朦朧とした意識の中、マリは夢を見ている気になっています。


(まぁいいや。もうちょっと寝とこ……なんかいいことありそうだしー……)


「あっマリ、大丈夫か?」


薄目を開けたマリはまさかのヨシ君の声に驚き、おめめパッチリに見せるのも忘れていました。


「えっ!? ヨシ君!? 私なんでここに? ってここってえっ!」

「お前、倒れたんだぞ。しっかりしろよ。ここ、公園のベンチ」


あ、なんだ。ここ保健室、とかいう展開かと思ったのに。
屋外で倒れて保健室はないか。


「やだぁーごめんね。重かったでしょ?」

「もう大丈夫みたいだな。」


え、重さについてはノーコメントですか。とマリは思いつつも微笑みました。

するとヨシ君はにこっと微笑み返しました。

さすがおばさんキラー! あれ、どこでそんな設定が?