マリの毎日

｢ヨシ君！｣

｢んあ……あ、マリか｣

｢あのね、この前のことで……」


思うように言葉がでてきません。

誤解を解かなきゃいけないのに！


｢この前の……ワリ君の言葉ね……あ、あれは、嘘っていうか嘘に近い真実……いやいや真実じゃなく嘘が嘘を呼んだ結果こうなった結局は嘘という……」

｢は……？　ちょっと何言ってんのか……」


激しく同感。


(こんなうじうじしているなら、いっそ……)

｢ヨシ君！ 私……ヨシ君のこと、す……｣

｢ヨシくうーん！｣


マリは地面に激突。
えー激突て。

いきなり現れたルイコの強烈なアタックによる頭痛だと気づいたのは、起き上がってルイコがひっついたヨシ君を目の当たりにした時でした。


｢ルっルっルイっ……｣

｢ヨシくうん、負けちゃって、とっても残念だわあ。次は、頑張りましょうねえ｣

｢え、あ、ああ……マリごめん、聞こえなかった。もっかい言ってくれ｣

｢え……ああ、ううん！　なんでもないの！｣


決死の大告白が遮られ届かなかったにも関わらず、なぜか安堵の気持ちを覚えているマリ。実は小心者だったようです。

ヨシ君は、そんなマリの様子を見て、意を決し口を開きました。