コウとトモヤが部室に戻っていた。


この時。コウは既に私達の関係に気づいていた。


そんなこともしらないで私はのんきにトモヤのこと考えていた。


そして、あっという間に中学2年生も終わり、


中学3年生になろうとしていた。


終業式。1組のメンバーで打ち上げをした、


帰りのときだった。


「みんな~いろいろありがとう!じゃぁね!」


「中3も同じクラスだったらいいね!ばいばい!」


「ばいばい!!!」




帰ってるときにメールがきた。


トモヤからだった。


『会えない?中2で会うの最後だしw』


と、きた。もちろん会える。


『うん^ ^ 今打ち上げ終わったよ』


と送ったら、


『じゃぁ、駅に向かうわ!』


とかきた。


私は駅に行こうと狭い路上へ行こうとした時。


「奈々。」


誰かに声をかけられた。


この声は...まさか...まさか


振り向いたらコウだった。


「え、は、へ...」


すごくパニクった。


なんで...なんで私の名前を呼んでるの...?


「今日...で最後だな..1組の」


「へっ...あー...そ、そだね」


やばい、違う意味で緊張する


「こうやって奈々と喋るの久々だな。」


「う、うん」


「来年、同じクラスだったらいいな」


「そ、そだね...」


「お、俺さ、お前のことが好きだ。」


「へっ!」


すごい顔してると思う。すごい驚いた。


「....。今更...だよな?」


「ちょ、ちょっと想定外すぎて...その...」


「言い訳になっちゃうけど、俺引っ越す予定だったんだ。だから振った。」


「そ、そうだったんだ...」


「今更だよな。わりぃ」


「本当のこと言ってくれて嬉しかった。でも....ごめんなさい。うち、トモヤが好きなの。のりかえたみたいに早いけど、事実なんだ。だから、ごめんなさい」


私はなにも考えないで、とっさに出た言葉がこれだった。


私はコウじゃなく、トモヤを選んでいた。


「そっか...わりぃな!ありがと」


「う、ううん...」


「これからもよろしくな」


「うん」


「そういう感じやめろよ〜」


「コウ、ありがとう」


「大丈夫だって、ほら...いけよ、トモヤのとこ」


コウが私の後ろを指さした。


指さした方向を向いたらトモヤがいた。


「え...トモヤ...」


「わ、わりぃ...わざとじゃないんだぞ。その...えっと」


「ほら、奈々」


「あ...うん」


トモヤの方に歩いた。


きっとこれが...私の一歩なんだ。