「落ち着いた?」


「...うん」


「元気だせよ、」


「うんありがとうね」


「おう」


「よっし!気合いれよっと!!!トモヤに甘えてばっかだね!前に進まないと!」


「....」


トモヤはうつむいていた。


「と、トモヤ...?」


「ごめん...」


トモヤは私をまた抱きしめた。


「へ!もう大丈夫だよ?」


それでもトモヤは私を離さなかった


「トモヤ...?」


「....。」


「な、なんか言ってよ...?」


「俺、お前のことが好きなんだ。」


「へ゛!?」


「今言うつもりはなかった。これじゃ、ただ弱みに漬け込んだだけで、ダサいけど、俺だって耐えられないんだ。奈々が他の男のこと悩んだり...もう限界なんだ。」


「と、トモヤ...」


「好きだ。付き合って下さい」


そう言って私を離した。


「これ...」


トモヤがなにかのチケットをだした。


「これ、純粋に奈々と行きたいなって思っててさ」


「う、うん...」


「でもやめた。もし、付き合えるなら、一緒に行こう。水族館。だから、はい...」


私に渡した。


「いつでも返事待ってるぜ」


そう言っていつもの笑顔をみせた。


「....。」


「そんな顔すんな!じゃぁな!」


トモヤからの告白。まさか私だなんて思ってもいなかった。