2番目の恋

中学2年生の2月14日。


ついにきた。


バレンタインデー。


普段通りに過ごしたつもりだけど


みるやトモヤに


「そわそわしすぎ」


と言われた。


それは仕方が無い


そわそわしてしまいますもん


私はこの日を鮮明に今でいい思い出として残ってる。


嬉しかった。すごく嬉しかった。


そして、放課後。


コウの方が早く掃除が終わったみたいで、廊下で友達と喋りながら、私のことを待ってくれた。


それだけで緊張した。


ポケットに、チョコをいれて、


私の掃除の終わり次第に渡す。


掃除が終わった。


急いで、廊下に行ったら


コウの周りにはたくさんのサッカー部の部員がいた。



やばい...これじゃ渡せないよ


そう思ってたら



誰かが


「みんな、部活行こーぜ!」


とか、言って、みんな部活にいく雰囲気になった。



この雰囲気じゃコウ行っちゃう!?と焦っていたら


そしたら、


「おい、コウ!お前忘れ物してんじゃね?みんなーコウ置いて行こうぜ!」


と、トモヤが言ってくれた。


トモヤ!ありがとうと心の中で思った


「わりーわりー!みんな行ってて!」


「忘れ物とかコウらしいぜ!行くか!」


みんなぞろぞろ帰り始めた。


そして、コウは私の方へ向かってきた。


コウとの距離が近くなるたびに胸が苦しくなった。


そして。私は


「こ、これ。しょうもないけど...」


「さ、さんきゅっ」


「あ、味の保証はしないよ!」


「いやいや、さんきゅ」


「ううん。」


久しぶりに喋った。


7ヶ月ぶりだ。


嬉しい。嬉しかった。


そして


「部活行ってくる!ありがとう」


「う、うん!がんばってね!」


コウが見えなくなるまで


私はコウの後ろ姿を眺めた。


ありがとう。ありがとう。


そして


大好き。


私はそう心の中でつぶやいた。