2番目の恋

中学2年生の11月の中旬。


だいぶ寒くなってきた。


もう冬だ。


この日は公園のブランコにトモヤと一緒にきた。


「なぁ...奈々」


「なによー...」


「お前まだ好きなの?コウのこと。」


「.....。知ってたんだー」



「まぁな。」



「うん。好きだよ。」


「告るの?」


「したよー」


「え゛!?」


ブランコから急にたったトモヤ。


「どうだったの!?」


「なんも言われてなーい。」


「そ、そうなんだ」


「クラス替えするまでには伝えようかなって考えてるよ」


「頑張れよ...」


「もっちろーん!トモヤはないの?」


「俺はー...好きな人には好きな人がいる。まーしょうがねぇよな」


「そうなんだ...でも、トモヤいい人だし、かっこいいし、大丈夫だよ!保証する!」


「おう、さんきゅ」


「二人とも気合いだー!」


「あほか!」


そういいながら私の髪をくしゃっとした。


なんか、落ち着く。トモヤに触られると落ち着く。


時々思う。


それから、トモヤはコウのことをたくさん聞いてくれた。


トモヤと私には隠すものがないっていうぐらい、お互い言った。


こんな人に出会えて良かった。


本当に心の底から思う。