2番目の恋

私は冗談でしょ?って顔をしてしまった。

「ミル?」


「何?」


「冗談?」


「本気よ。」


「待って!!ミルはナオに告らないの?」


「いや、告ったよ。」


「ほえ!?」


「告ったけどふーらーれーた。」


「うそ....」


「ぶっちゃけ自分でも脈ありかなって思ったんだー。けどダメだった。好きな人いるって。」


「うそ...好きな人って誰?」


「奈々には言わない!」


「え!なんで!」


「いーから。告りなよ。ね?」


「....。こ、告ろうかな。」


私はなんでもその場の空気で行動してしまう部分があった。


「直接ね?」


「無理!それは!」


「ウチだって直接したわ!」


「うぅっ...わかったよ...」


「よし。きた。じゃぁ、ブランコの前ではどう?人も少ないし、そこに来てってメールで言ったら?」


「う、うん」


私はわたあめを食べながら、ケータイをだし、打った。


『小学校のブランコの前


「ああああああ!」


「なに!?」


「だめ!!コウに迷惑かける!もうかけたくない!!」


「奈々、それって奈々が決めることなの...?」


「ち、違うけど...でも....」


「でしょ?コウ、彼が決めること。」


「だけどさぁ...告白って...」


「じゃぁなんで好きなの?」


「え....?」


ミルの言ってることに私は理解するのが難しかった。


「今も好きなんでしょ?それってそれ以上のものを求めるんじゃない。求めてないなら、とっくに諦めてるでしょ?」


ミルの言葉にぐさっときた。


確かにそうだ...私はそれ以上を求めてるんだよ。


「ミル...ありがとう...」


「ううん...」


『小学校のブランコの前に来れますか?できれば、来て欲しいです。』