「てか、お前何があったんだ…」 そう言った銀髪と不意に目が合う。 「は?転校生?……って、あーそういうこと」 そして私から目をそらす。 私の格好から状況を理解したらしい銀髪。 服は破れてるし、これどうやって帰るの私。 「未遂だよな?」 「……うん」 「そか。つーか、隠せよ!」 そう言って金髪は自分が来ていたコートを脱いで私に投げつける。 そんなことをする気力も残っていなかった。