Rain～不良彼氏～

「…っ、はぁ」




随分走った。


かなりめちゃくちゃに走ったから
ここがどこなのかも分からない。




タイチが追いつけないなんて
私、意外と足速いのか。






キョロキョロしてみても
誰かが追いかけて来る様子はない。





もしかしたら、
意味不明な行動をとる私なんて
もういらないと思われてるのかもしれない。





「…………」







あぁ、また疑ってる。




私って本当にどうしようもない奴。