路地裏に入って 闇雲に走った。 まだ倉庫は近い。 タイチひとりだからって あっという間に追いつかれる。 もっと、もっと遠くに… 「………っ、はぁ、はぁ」 東堂にたてついて、 誰といるかは自分で決めるなんて 大口は叩くくせに 鬼神たちといる覚悟なんて きっと一生できない。 私は、一体どうしたいんだろう。 一緒に居たい。 そう思うのに、 本当の私を知られるのが怖くて 知ればきっと離れていくと疑って 結局信じきれなくて…