「たまにはいいんじゃない?行ってきなよ。案外気の合うヤツもいるかもよ」 ずっと黙って本を読んでいたアキラまで そんなことを言う始末。 「ほらっ!アキラもああ言ってる!」 後押しされて活気づいたユメに 私はもう頷くしかなかった。 「分かったけど、私を置いてどこか行ったりしないでよ」 「しないけどなんで?」 「怖いからに決まってるじゃん」 ユメはなにそれーとか言いながら笑ってるけど こっちは結構真剣なんだけどな。