「……………東堂」




彼にしては珍しく、髪を振り乱し
なにやら焦っているようだ。


って、私のせいか。




「倒れたと…」

「大丈夫だから」

「しかし…」

「せっかく来てもらって悪いけど、一人で帰れる」





そう言うと東堂は顔を歪める。



ごめんね。