一月四日
なんて微妙な日だ

初詣や初売りに行きたかったのに、受験生という名の肩書のせいで行くことは出来なかった

必死の脱出をしたが、外は既に午前1時

今やっている店なんて、コンビニぐらいだろう

結局行く当てもなく、家から近い、名前のよくわからない神社に来ていた


「…受験生、やめてぇ…」


俺、水樹晴人(みずき はると)は、切実にそう願った