新「えっと…
何かわりぃ…」
成「いや!
新河何もしてないじゃんwwww」
新「だなっ!w」

2人しか居ない屋上。
2人の声しか響かない場所。
この会話を聞けるのは…
この空間を知れるのは…
太陽とこの広く続く空だけ。

新「あっ…あのさ。」
成「う…うんw」
新「4:30西側グラウンド集合つったけど … その…俺と行く…?」

何かの幻聴かと思った。
何かの聞き間違いかと思った。
鼓動が早いのが自分でも分かった。
余りにも嬉しい事過ぎて
余りにも信じれなくて…

成「えっ…?」
新「あっ…!
いや!無理にじゃねよ⁉︎
その…成海が嫌じゃなければ!」
成「嫌だなんて///
嬉しいよ!嬉しい!」
新「えっ⁉︎」

あっ⁉︎
私は何を言ってるんだぁぁぁぁぁ⁉︎
ばがぁぁぁぁぁーーーー‼︎

新「そっか…
嬉しいのか!
なら俺も嬉しいw」
成「えっ…?」
新「いや///
何でもねーー!
取り敢えず放課後な!」

そう言うと新河君は屋上を飛び出して行った。

ちょっとこれは予想外だぞぉ⁉︎
何か今日は本当についてる!
もしかして私の人生は終わりに近いのかぁぁ⁉︎


















今でも覚えてる。
あの特別な1日の事を。
たった1日だけなのにこんなに【キセキ】が重なって 、嬉しくて楽しくてキュンとした日は。
そうこの時から私達のキセキは始まってたんだね…新河。
私はこの時「死」何て言葉を安易に想像してたけど…
この時の私にはまだこの先の暗闇の事なんて知る余地もなく…そんな事を知るのはまだまだずっと先の話。