今は蝉が煩い7月。
俺は何時ものように、頬杖をつき、あくびをして外の体育の授業を眺めてた。

「…で、この方程式は…っておーい雨宮ー、生きてるかー」
「あ、うぃっす。」
俺は雨宮海斗。近所の高校に通う高校1年生。ちなみに帰宅部。黒髪で、多分地味系男子。