「さつきー!早く出てこい!」
「ちょっとまってってば!」
少し遅刻ぎみで、焦って余計モタモタしつつローファーのかかとを直す。
いってきまーす、叫んで荒々しく家を出た。
「なにやってんだよ、ばか」
「だって~……今日テストだしさぁ、ちょっとでもいい点取りたいなあって」
ほんとは大地に借りたテスト対策ノートを、
と言うか大地の字を、ぼーっと見ていた。なんて言えるわけないから。ばーか。
「……大丈夫か?」
「!ぼーっとしてただけ!まだ眠い!」
「うそつけ。目、パッチリだぞ。つか、ホントに眠いときの顔ぐらいわかるわ。毎日一緒なんだぞ、なめんなよ」
「げ、ばれた。あー、学校ついたよ」
「棒読みすんな!うわ、閉まる!」
「「急げえええええええ!!!」」
ダブルスライディング。…………ギリセーフ。
「皐月!大地!早く教室行けよ、見逃すのは今日は だけだからな!」
「「あっす!」」
「お前、後で吉野先生にお礼言っとけよ。一時間目国語だろ」
「な、一緒のクラスなんだから二人で言えばいいじゃん!」
「俺悪くないから!」
言い合いをしながら教室に入った。
「お前ら見たぞ~!息のあったスライディングゴール!」
「うっせ、 奏!」
「さつき!!あんたギリギリだから!?大地に迷惑かけちゃだめっつってるでしょ!」
「うぃっす、純佳」
「それと、前、見てみな」
言われた通り前を見ると、担任どーん。
「さつき遅刻な」
「ちょちょちょ!ギリでしたけど居ましたよ!
遅刻してないですって!しかもそれなら大地もですよ!」
「どうせ寝坊して付き合わせたんだろ」
「っぐ!ばれた?てへぺろ☆」
「よーし、遅刻決定」
「あああああああ!ごめんなさいいいいい」
さっき出てきた奏と純佳は、お互いの幼なじみ。
磯山 奏は、大地の幼なじみ。見た目はthe優男で、中身も当然優男。大分モテる。大地と同じバレー部で、リベロ。身長は158で、私より低い。
海里 純佳は、私の幼なじみ。見た目はゆるふわ系だけど、中身はクール。きれいな地毛の茶髪で、その、ギャップがいい、と男子から絶大な人気を誇っている。私と同じバレー部で、身長は163㎝。ジャンプ力がすごいことで、エースのポジにいる。私の代は純佳との二人で、リベロとエース、ってことでかっこいい!みたいな印象があるようで、1年が10人も入った。
「ちょっとまってってば!」
少し遅刻ぎみで、焦って余計モタモタしつつローファーのかかとを直す。
いってきまーす、叫んで荒々しく家を出た。
「なにやってんだよ、ばか」
「だって~……今日テストだしさぁ、ちょっとでもいい点取りたいなあって」
ほんとは大地に借りたテスト対策ノートを、
と言うか大地の字を、ぼーっと見ていた。なんて言えるわけないから。ばーか。
「……大丈夫か?」
「!ぼーっとしてただけ!まだ眠い!」
「うそつけ。目、パッチリだぞ。つか、ホントに眠いときの顔ぐらいわかるわ。毎日一緒なんだぞ、なめんなよ」
「げ、ばれた。あー、学校ついたよ」
「棒読みすんな!うわ、閉まる!」
「「急げえええええええ!!!」」
ダブルスライディング。…………ギリセーフ。
「皐月!大地!早く教室行けよ、見逃すのは今日は だけだからな!」
「「あっす!」」
「お前、後で吉野先生にお礼言っとけよ。一時間目国語だろ」
「な、一緒のクラスなんだから二人で言えばいいじゃん!」
「俺悪くないから!」
言い合いをしながら教室に入った。
「お前ら見たぞ~!息のあったスライディングゴール!」
「うっせ、 奏!」
「さつき!!あんたギリギリだから!?大地に迷惑かけちゃだめっつってるでしょ!」
「うぃっす、純佳」
「それと、前、見てみな」
言われた通り前を見ると、担任どーん。
「さつき遅刻な」
「ちょちょちょ!ギリでしたけど居ましたよ!
遅刻してないですって!しかもそれなら大地もですよ!」
「どうせ寝坊して付き合わせたんだろ」
「っぐ!ばれた?てへぺろ☆」
「よーし、遅刻決定」
「あああああああ!ごめんなさいいいいい」
さっき出てきた奏と純佳は、お互いの幼なじみ。
磯山 奏は、大地の幼なじみ。見た目はthe優男で、中身も当然優男。大分モテる。大地と同じバレー部で、リベロ。身長は158で、私より低い。
海里 純佳は、私の幼なじみ。見た目はゆるふわ系だけど、中身はクール。きれいな地毛の茶髪で、その、ギャップがいい、と男子から絶大な人気を誇っている。私と同じバレー部で、身長は163㎝。ジャンプ力がすごいことで、エースのポジにいる。私の代は純佳との二人で、リベロとエース、ってことでかっこいい!みたいな印象があるようで、1年が10人も入った。


