何度もみた景色が

目の前の夕日が

少しだけ

ぼやけて見えた



「行こう」


思い切り地面を蹴って飛び出した

さっきまで感じなかった風が頬をかすめる





……どうしよう






どうしよう






オレ














――――千夏が好きだ