ある男子高校生の恋愛事情


ジェラートを食べ終えてプラプラしてた


「あ、この店見たい」

「好きだねぇ」


スポーツショップでバッシュを物色


「やっぱり、いいものは高いな」

「そりゃそうだよ」


「妥協してお年玉で買おうかな」

「どれがいいの?」


うーん

「コレかな」

「また黒!?」


だって……

「たまには違う色にしたら?」

「そう?」



「そうだなあ…コレは?」と千夏が指をさしたのは赤い色


「派手じゃない?」


「性格が赤って感じじゃないから丁度いいと思うよ」

「どんな決め方だよ」


「だって、優柔不断だし」

……………………そうだけどさ

「あと、鈍いしね」

ん?


「ちょっと待て。優柔不断は分かるけど鈍いってなんだ」

「鈍いじゃん」


どこが!?


「千夏より足は速いぞ」

「そっちの鈍いじゃないんだな~」


は?

「どういうこと?」

「教えなーい」


…………むぅ



「まあまあ。あ、コレいいんじゃない?」

次に指をさしたのは黒に赤いラインのバッシュ


「あ、いいかも」

「でしょ?」



「でも、冬まで我慢だね」

「だな」