ある男子高校生の恋愛事情



「カズくん、もう降ろしていいよ」

「へ?ああ、うん」


千夏を降ろした

「20人はいたよ」

「そ、そうか」


「??どしたの?」

「何でもない。味は?決めたのか?」


話題をそらした


おっぱいに興奮したとは言えない


「そこまで見れなかった」

「……じゃ、もう一回抱っこしようか?」



「………カズくんが、“もう一回”って言うときって
何かを企んでるときなんだよなあ」


ギクリ


「ははは」

「笑ってごまかさないの!!」


いやいや。誤魔化すよ。バレたら絶対にぶたれる



「あと、3人だね」

「ああ」やっと、順番が回ってきた


「う~ん……」

また、悩んでる……


「どれとどれで悩んでるんだ?」

「んー……コレかコレかコレかコレ」


「悩みすぎだろ」

しょうがないな


「2個までに絞れ。1個は手伝ってやるから」

すると「へへ。言うと思ったんだ」と言った