ふと、千夏が上を向いた
逆さまに見える顔
「寄りかかってもいい?」
「…………はい…」
コテと千夏の頭がオレの胸に乗っかってきた
うひゃーーー
もう無理です
もう負けます
力を入れてギュッとしたい衝動を抑えるのに必死です
千夏の重みが嬉しいんです
その分、心臓が破裂しそうです
まるで爆弾を抱えているみたいだ
どうしたらいいですか
教えて、偉い人
そうだ。違うことを考えよう
えーと、そうだな
1×1=1
1×2=2
1×3=3…………
ダメだ。こんなんじゃ全然ダメ!
もっと難しい問題を!
えーと、えーと……
思いつくワケがない

