続・銀髪姫と不良幹部

「大学卒業までは何も言わない。自由にするといい。その代わり、仕事は手伝ってもらうぞ?」


あははっ、お父さんもちゃっかりしてるな〜。


そういう私が一番ちゃっかりしてるかもね。


約束まで取り付けたわけだし。


でも…これで当分は狼鬼にいられるんだ。


狼鬼にいられるならなんでもする!


仕事だってやってやります!


だから頑張らないとね!



「任せてください!完璧にこなしてみせます!」


それが私なりのけじめのつもりだから。


「完璧じゃなくていい。完璧な人間なんていないのだから」


「え?」


「依亜は元気に笑ってたらいい」


元気に…か。