続・銀髪姫と不良幹部

「おかえり、依亜」


「おかえり」


「ただいま♪」


私は思いっきり2人に抱きついた。


お母さんは私を抱きしめ、お父さんは私とお母さんを抱きしめた。


私、この瞬間が大好き。


2人の温もりを感じられるから。


それに…私は帰ってこれたんだ…。


私はやっと実感出来た気がしたんだ。


…っていうか、この場面って空にぃも混ざらないとダメじゃん。


空にぃは混ざらないで、ニコニコ笑ってるし…。


もうっ…。


空にぃも〝家族〟なのに!


「依亜、約束通り、卒業まで自由だ」


お父さんは私から離れ、笑顔で私の頭を撫でながらそう言ったんだ。


「お父さん…」