続・銀髪姫と不良幹部

「大丈夫だよ。月影の口調を忘れたわけじゃないから」


ちゃんと、心の中に残っているもの。


だから大丈夫。


私はまた月影になれる。


「そっか。…おっ、父さん達だ」


「えっ?」


空にぃの指差す方を見ると、こっちに向かってくるお父さんとお母さんがいた。


2人は私達に気づくと、安心したように微笑んだ。


飛行機って何かと事故多いもんね。


心配してくれたのかな?


にしても2人に会うと、日本に戻ってきたって実感が湧く。


最後に会ったのは、お正月だったしね。


今は10月だし…。


あ、10ヶ月ぶりになるのかな?


忙しくても、ちゃんと時間を取ってくれた時は本当に嬉しかったんだよね〜。