続・銀髪姫と不良幹部

フードを整え、ゆっくりと階段を登る。


まだ気づいてない。


完全に気配消してるもんね。


気づかれないと意味ないし。


気づかれたら面白くないけど…。


仕方ないけど、気配を出していきますか。


そうでもしないと、私の作戦が失敗に終わるしね。


消していた気配を、少しずつ出していく。


さすがにこれで気づくでしょ。


気づかなかったら、まだまだってことね。


よし、決めた!


気づかない奴は、地獄の特訓をしてあげよう!


その方がみんなも喜ぶだろうしね★


「ん?」


最初に声を出したのは史音だった。


史音は何かに気づいたのか、しかめっ面をしている。


あーあ、シワが取れなくなるぞー。


知らないぞー。


なんて考えていると、史音がばっとこっちを見た。