「ええ、また笑顔で過ごせるように頑張るわ」


「だな。だけど瑠依が…」


そうだ、瑠依がまだいる。


瑠依は2人の言うことを聞いていただけで、何も悪いことはしていない。


捕まりはしない。


「…瑠依は私が預かってもいいかな?」


「え?」


「みんな暖かいから。きっと受け入れてもらえると思うの」


それに、私が瑠依といたいから。


離れた距離を埋めて、姉弟として、また一緒に住みたい。


それが私の本音でもある。


「そうだな、瑠依のことは依亜に任せよう」


「そうね。依亜は瑠依の姉だし。私達よりちゃんと見てくれるわ」


その言葉が、2人に認められた気がして目が潤んできた。


「依亜、瑠依のことよろしくね?」


「もちろん!」