「…わかったよ」


「ありがとう」


さて、史音も落ち着いたし。


これからは私の話を聞いてもらおうかな。


っと、その前に1つ聞きたいことがあるんだよね。


いや、確かめたいこと…かな。


「…ねぇ、1つだけ聞く。瑠依は…髑髏の総長の瑠依は私の弟?」


私は弟だと思っている。


だけど、瑠依なんて名前はいくらでもいる。


…確信がほしかった。


これから弟として接するためにも。


「…ああ。瑠依はお前の弟だ」


やっぱりか。


ちらっと瑠依を盗み見するが、驚いた様子はない。


ということは、やっぱり知っていたんだ。


混乱しているのは…外野だけかな。


特に禅。


「はっ?あの弱っちぃやつが依亜の弟やと?え、まじで?」


いや、混乱しすぎだろ。


てか、弱っちぃやつとか言うな。