「さてと、準備はいいな?」


狼鬼を見、組員を見る。


みんなが頷くのを見て。


「誰一人立てないようにしてやれ!」


さぁ、最後の戦いの始まりだ。


「夕凪ーーーっ!!」


「うるせぇなぁ」


向かってくる男に足を引っ掛け、腕を取り、後ろからきた男にぶつける。


これ結構力いるけど、2人も倒せるから一石二鳥じゃね?


そんなことを考えながら、着々と倒していく。


てか、組に力を貸してもらってるからって、これは弱すぎだろ。


一発で倒れるぞ?


これなら潰れるのも時間の問題か。


「月影!後ろ!」


「ん?」


史音の叫ぶ声。


ふっと後ろを見ると、鉄の棒を持った男が迫ってくる。