スキ×キライ=スキ?

美風と、とも太は帰り道、手を繋いで歩いていた。
いつもの帰り道。
小学校の脇を通ると、散った桜の後から若葉になった木々が、輝いて見えた。

 会長が出ていって少しすると、目が覚めるかのように状況を把握して、お互いに恥ずかしくなった。

「あ、じゃ、帰ろうか」

なんて言って、お互いに鞄を取りに離れたんだけど、
なんとなく、くっついてた熱がないと寒くて、
だからといってまたハグ求めるのも恥ずかしくて、
でも淋しくて。

美風は、そっと、とも太の様子を伺った。

「ん」

と、あさっての方を向きながら手が差し出された。