スキ×キライ=スキ?

「抱きしめてあげなよ、彼氏」

会長の言葉に戸惑いながら近づいてくるとも太。

「い、いいの?」

迷いのある声に頷く。

「…じゃあ、スミマセン」

誰ですかあんた?!

「ぶはっ。ぅくっくっく」

「わ、笑うなよっ」

「だって。ともらしくない」

私は泣いてた。
頬をとも太の胸あたりにあて、でも、笑った。
行き場のない手は、恥ずかしながらとも太の背中に回す。

鼓動が早くなる。
ワイシャツを通して、とも太の熱が伝わる。
安心する。
その私を、とも太が両手でつつみ抱きしめてくれていた。