スキ×キライ=スキ?

「春野さんと高野くんでいいと思う人」

クラスの半数以上が手をたげた。

ガラリと、丸めた筒をかついで前の扉から先生と、とも太が入ってきた。

「おー、もうやってるか」

「はい。それじゃあ、春野さんと高野くん、決定でいいですか?」

「私は、ともが良ければ」

美風が恐る恐るとも太を見た。

今度は確かに目があった。

そして−思いっきり反らされた。

「ごめん。俺、マネキンは無理。買い出しならやるから、勘弁して」

手だけをクラスに向け、顔は黒板に向けている。