ベッドの上で、壁を背もたれに座っていた私は、立ち上がってほんの少し背伸びをして窓を開けた。
冷やりとした空気が顔中に触れる。

 1メートル先、下に見るようにして淡い緑色のカーテン越しに人影を見つけた。
とも太が勉強机に向かっている。
やっぱりいつもと変わらない。

 ベッド横にある机から、石を2、3個手に取って戻った。

どうしよう。帰りの告白なかったことにして。って言うのも変だよね。だからって何もなかったように、何て話せばいいんだろう。

小石を握って開いて、右手へいったり左手へいったり。コロコロと弄んだ。

突如、足下で着うたが鳴った。