スキ×キライ=スキ?

中学までの学ランからブレザーになって、髪にパーマをかけた。

軽い男に見えてあんま好きじゃない。

とも太が頭を下げた。ごめんなさい、だ。

「お待たせー。行こう。美風、鞄取ってー」

振り返って、教室と廊下を隔てる開いた窓枠に手をつき、片手を振ってくる。

「コーラのボトルでいいよ」

「わぁったよ。あーあ。時田に頼めばよかった」

「残念。言った言葉は取り消せない」

思わず頬が緩んだ。