「そろそろ帰るぞ」
『うん』
再び城下街を歩く。
キゥーーン
キゥーーン
さっきから何かの声がする。
『ライ。この声かな…なんだろう。』
そうするとライも気づいていたのか、立ち止まった。
2人でそぉっと後ろを振り向いた。
そこにいたのは…。
狐みたいだか、尻尾が9本ある黒い色のやつだった。
よく見ると薄汚れてる。
『どうしたんだい?こんなところで。』
その狐みたいなのは上目づかいで私の事を見て、
キュンキュン鳴く。
「そいつは……妖狐だな。黒とは珍しい。召喚獣とは違いファミリアというのになれるものだ。主を認め、其奴が血を舐めれば…………。」
突然、あたり一面に光に照らされた。
とても眩しく、通行人達はびっくりして腰を抜かす奴もいた。
その光源はキルと狐だった。
その光が収まり、ライがキルの方をみた。
そのキルの首筋には黒い月の痣が出ていた。
『夜月……。私のファミリア』
何故、夜月という名前が出てきたか分からない。
けど、感じるんだ。
絶対、この名だと。
よろしくね。夜月。
「キル、契約したのか。」
『うん!夜月って言うんだ。』
夜月は嬉しそうな顔で、ライの足に頭を擦り付けた。
そして2人と1匹はまた歩いた。
城に帰るまでの間、上で黒の角のついた鴉が飛んでいた。

