「ディアの前だけだ。日が暮れるまで城下町を見て回るか。」
ライは私の手を優しく掴み、歩いてゆく。
歩きながら周りを見渡す。
食べ物は日本と同じようなものばかりだ。
真っ赤な赤いリンゴーー。
血のようにーーーー。
美味しそう。
「フフフフフフフッーーー。血だぁ」
私、何を言っているの?
私がーー……。
遠くなってゆく。
暗い暗い底に落ちて……。
光が小さくなって行く。
ヤメテ……………たすけて。
「ディア!戻ってこい。それは血じゃ無い。正気を取り戻せ。」
心の中にライが手を差し出すように思えた。
それを私は掴んだ。
すると、引っ張り上げられる感覚がした。
光がどんどん大きくなって行く。
闇も無くなって、ライの顔が目の前にあった。
もう、あんな体験したく無い…。
「ライ…怖かったよ…。辛かった。」
そう言うと、ライは私を抱きしめた。
「気が変わった。学園に行っても我に会いに来い。待っている。」
そんな言葉に安心を覚える。
そして、私の胸が高鳴るのを感じた。
この選択が、不幸を招くとは知らずに

