悲劇の少女と最悪の予言



『虹玉』

綺琉の手からは八つの色で出来た玉が出てきた。


綺琉はその虹玉をジッと見つめた。



『綺麗……。』



「虹玉を出せたなら他の魔法も簡単に出来るだろう。」



「まだ、俺魔法で越せてない…。まだ虹玉出せないのに…。」



私、兄さま越せてるの?!


やったぁ。

というか、他の魔法も使えるなら出来る魔法をもっと試したいな。


「恐らく、魔法の呪文の記憶は失われてないんだろう。やろうとした魔法は呪文が浮かんでくるはずだ。」


確かに……。


さっき、呪文が浮かんできた。


考えたつもりが無かったのに。



「次は魔装備やってみたらどうかな?」


「そうだな。
我に与えし力の原形よ。我が身に纏え」


ライの服装が変わった。


洋式なこの世界には不似合いな黒の着物だ。


けど、鬼の角に着物はライに凄く似合っている。


ふと、兄さまをみてみると兄さまも服装が変わっていた。


紳士っぽく、白いスーツだ。こちらもよく似合っている。


「綺琉もやってみろ。」


私はコクンと頷き、呪文を唱える。

「我に与えし力の原形よ。我が身に纏え。」


私は、黒のパーカーにマフラーに黒のダメージジーンズという様な服装になった。



いわゆる



ーーーーーーー男装みたいなもの。