悲劇の少女と最悪の予言



「遅かったな。」


声が聞こえて、目をそっと開いた。


「しょうがないじゃん。記憶を無くしたんだから、初めてで当然だよ。覚えてないからね。」


赤黒い中身だったのに、今は植物が咲き乱れる綺麗な草原だ。


でも、生き物がいない。


魔法で作った世界なのだろうか……?


「始めようと言いたいところなんだが、魔法属性の説明をしなければ始まらない。シエル、説明。」


ーー説明…めんどくさいのかな?


魔法を使いこなしたいから、絶対に聞き逃さないように、兄さまの顔ジッと見る。


「えっとね、属性は、
火属性。
水属性。
草属性。
土属性。
風属性。
雷属性。
光属性。
闇属性。
無属性。
創造。
時空。
封印。
言霊。
があるよ。」