悲劇の少女と最悪の予言



ライが、そう言うとサンサーラ樹から少し離れて地面に手をかざした。


すると地面から草で綺麗に装飾されたドアが出てきた。



「入るぞ。」


ライがドアの中に入ると続いて兄さまも中へと入って行った。


なんというか……。


私も入ろうとしたのだけど、ドアの中が赤黒い。


入るのに戸惑う。



私はつま先をちょっとだけ入れてみた。


泥の様な感触だ。



ーーーーえ?


私の足がどんどんドアに吸い込まれていく。



“助けて!!”


そう叫んでも、誰もいない。


もがいても無駄だった。



綺琉はそのままドアに吸い込まれていった。