角が生えている…。



何の角だろう…?



鬼に生えている角に似ている気がした。



そんな事を考えていると男が剣をしまい、動いた。



男はどんどん私に近付いてくる。



あと、もう少しで体が付きそうな距離で男は、私を見下ろす。



綺麗な顔をしている男とこれ程近いと男耐性のない私はすぐに顔が林檎の様に真っ赤になった。



「お前…やはり変わっていないな…。




私を知ってるの?何故、何故、何故!




『なんっ…「会いたかった…もう離したくない。離れるな。」えっ?ちょっ…』



突然抱きしめられパニックだったのが余計にパニックになってしまった。


冷静になった私は、男の発言が気になった。


それを気にしてから、綺琉は混乱して、自分では無い様な気がした……ー。



会いたかった?



ワタシヲシッテイルノ?





貴方は誰?私は知らない…