パキッ



綺琉は小枝を踏み音を出してしまった。


その証拠に男は起き上がり、すぐさま私の喉に剣を突き出す。




私は、ここに来る前の様に、殴られる…。




ではなく、殺される覚悟する。



普通はパニックになる状況で何故か冷静な私は男の顏を見つめた。



男の顔に涙の痕があるのを見つけた。



きっと、此処で泣いていたのだろう。




その男にふと、違和感を覚えた。



私の視線は自然と男の頭の方にいった。