さっきはありえないと思ってたけど、 藤咲くんに送っていく、って言われたとき、すごく嬉しかった。 ドキドキして、心臓の音が、藤咲くんに聞こえちゃうんじゃないかってくらい。 「梨穏?」 「えっ…なに…?」 「なに考えてんの?」 「なんで…?」 「だって、ぼーっとしてんじゃん。」 「そう……?」 「ああ。」 「ごめんごめん。別に大したことじゃない。」 「そっか。」