「これと、これで。」 藤咲くんは、ぱぱっと注文してしまった。 私も慌てて注文する。 「ねぇ、藤咲くん。 お金、持ってきた?」 「あ、まぁ。少しは。」 「じゃあ、いっか。」 「足りなかったら、梨穏を使えばいい。」 「え……? ……あ、ああ、そういうことか。」