「顔あげろ。」


そういって顎を持ち上げられ、必然的に紫苑と視線が絡む。

紫苑は私に軽くキスをすると、空へと消えていった。


「紫苑っ。待ってるから…。」


私はそう空へ呟き、部屋に入った。