「帰るぞ。」


「うん。」


私たちは、毎日一緒に帰るようになっていた。


「で、なんでため息なんてついてたんだよ。」


「穂乃に、
“彼氏へのクリスマスプレゼント買うんだけど、一緒に来て”
とか言われたから。」


「断れば?」


「断ったけど、全く聞く耳もたないんだよね。」


「んじゃ、行くしかねぇな。」


「だよね。」