パパ彼

化学室は確か3号館の1階

私の教室から結構遠い.....


ゆっくり階段を降りて3号館の一階に着いた時



「い、一色先輩のことが好きです...付き合ってください」





あっ、もしかしての告白現場?
それもあの女の子1年生の柏木雫ちゃん





喋ったことないけど噂に聞いてる
可愛いで有名な1年の女の子…





告白されてる相手は一色弘人(いっしき ひろと)
同じ学年で学園一のイケメン...らしい




まぁ確かにイケメンだけど...





無造作にセットされ似合いすぎている黒髪に
片耳だけ髪をかけゴールドピアスが光っている
綺麗な二重に涙袋がプクっと
鼻筋の通った綺麗すぎる鼻にうすい唇...





誰がどう見たってイケメン.....




女子がキャーキャー騒ぐ理由が分かる




芸能人並?いやそこらへんの芸能人より整いすぎた顔
でも彼はそんな可愛い雫ちゃんに
無表情でこう答えた





「.......無理だから、じゃあ」





彼はそれだけ言いその場を去ろうとしていた






ヤバイ、こっちきちゃう!バレちゃう!






隠れなきゃ!!!






私は近くにあった掃除ロッカーの横に身を隠した






スッと彼が横切った