「あぁ、ごめん。自己紹介しなきゃな。南高校1年、真田晃(サナダコウ)。
よろしくな。お前は?」

「私は、三葉彩花(ミツバサヤカ)。私も、南高校1年。あなたも遅刻なの?」

「さっきの電車乗ろうと思ったら、行っちゃってさ。お互い災難だったな。」

彼は笑顔でそう言った。

真田晃...か。
きっと、学校でも人気者になるんだろうな...
ちょっと羨ましいかも。



これが私たちの出会いだったね。
今思えば、目覚ましが鳴らなかったのも、お母さんがなかなか起こしてくれなかったのも、何かの運命だったのかもね。