イジワルなキミの腕の中で



あれ?


ご機嫌ナナメ?


何か気に入らないことでもあったのかな?



「おい、聞いてんのか?」



「えっ!?ちょっ」



グッと腕を掴まれて引き寄せられる。



それだけでドキドキして


心臓が破裂しちゃいそう。



「誰を見てたんだよ?」



カチカチに固まる私の耳に、先輩の艶っぽくて不機嫌な声が聞こえる。



思わずドキッとして、さらに体が強張った。



「べべ、別に、誰のことも見てないです……!」



そうやって返事をするのが精一杯。