イジワルなキミの腕の中で



今日の放課後も先輩と図書室で勉強をすることになっている。


掃除が早く終わったので、玲奈に手を振って図書室へ向かった。



なんだかもやもやした気持ちのまま心が晴れない。



なんていうのかな、喉の奥に小骨が引っかかったような……。


そんな感じ。



「失礼しまーす」



そう言いながらドア開けると、まだ誰も来ていなかった。



場所を取るために荷物を置いて、いつもの定位置だった窓辺に立つ。



懐かしいなぁ。


ここから毎日光流先輩の背中を見てたっけ。


ほんの数ヶ月前の事なのに、もう随分昔のことのように感じた。



この数ヶ月で本当に色んなことがあった。


なんかもう、色々ありすぎて混乱するっていうか。



「誰を見てんだよ」



不機嫌な声が後ろから聞こえてパッと振り返る。



「先輩!」



今日初めて見る先輩の顔は、眉間にシワを寄せてなんだか不機嫌そう。