その言葉の意味を深く追求することなく、私達は学校を後にした。
校舎を出ると厳しい冬の寒さが肌を突き刺す。
「う〜さむっ!」
あまりの寒さに、ぐるぐる巻きにしたマフラーに首をすぼめて身を縮こまらせる。
日が沈んだ後の寒さは、心までも凍り付かせそうなほどで耐えられない。
早く家に着いてほしいことを願うけど、航希先輩と離れるのもまた寂しい。
「俺んち来る?」
「えっ!?」
並んで歩いていると、いきなりそう言われて目を見開いた。
思わずその横顔を見上げると、何かを企んでいそうな妖しげな笑みが飛び込んで来てドキリとする。
「も、もう遅いのでっ!きょ、今日は帰ります!」
なんだか恥ずかしくなって噛んでしまった。
ここは玲奈の言うように断るとこだよねっ。
だ、だって!
二人っきりで家とかムリだよ!
やっぱり先輩はそんなことしか考えてないのかな?



